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経営理念
「目前心後 離見の見」~お客様の目線で、ものつくり~
能には、目前心後といふことあり。「目を前に見て、心を後ろに置け」となり。見所より見る所の風姿は、我が離見なり。
しかればわが眼の見るところは、我見なり。離見の見にはあらず。離見の見にて見るところは、すなはち見所同心の見なり。
その時は、我が姿を見得するなり。後ろ姿を覚えねば、姿の俗なるところをわきまえず。
さるほどに離見の見にて見所同見となりて、不及目(ふぎょうもく)の身所まで見智して、五体相応の幽姿をなすべし。
これすなわち、「心を後ろに置く」にてあらずや。」 世阿弥 『花鏡』より
●目前心後(もくぜんしんご)…「眼は前を見ていても心は後ろにおいていけ」。
すなわち、自分を客観的に外から見る努力が必要であり、客観的に自分の行動を批判してくれる人を持つなど、ひとりよがりになることを避けるよう心掛けなければならない。
●離見の見(りけんのけん)…客席で見ている観客の目で自分を見るように自分の姿を前後左右から、よく見なければならない。
●後ろ姿を覚えぬば、姿の俗なるところをわきまえず…後姿を見ていないと、その見えない後姿に卑しさがでていることに気付かない。
代表あいさつ
室町時代の申楽師、現在の能の祖でもある世阿弥の著作の中に、「目前心後、離見の見」という言葉があります。「独りよがりになることなく、常に客観的な目で自分の仕事を見るべし」という姿勢は建設の仕事にも通じるものがあります。仕事に対する自分の強いこだわりは大事ですが、建築というものには事業主様、設計事務所、現場の技術者、その建築物を利用する方々など、多くの人の熱い想いが関わってくるわけです。その目線を共有し尊重しながら、常に客観的に自分の仕事を見ていく力を持たないと、決して良いものは作れません。誠実な仕事で、確かな実績を積みながら、当社は常に「離見の見」を持ち続けるよう努めています。
同時に、現状に甘んずることなく新しい視点で事業を開拓していかなければなりません。
例えば、当社にとって新しい分野として高齢化社会という背景を踏まえたリノベーション部門の強化、戸建て部門への参入、そして将来の社会を担う若い世代の育成には特に力を入れています。少しでも建築に興味を持ってこのウェブサイトをご覧になっているのであれば、「技術者ばかりの会社は自分には難しそう」とは決して思わないでください。資格、経験は作るものです。まったく気にすることはありません。やる気がある若いパワーを当社は歓迎し、積極的に応援しています。
これからの建築業界を担う世代と同様に、明広建設も未来の可能性に向かって新しい実績を絶賛増強中です。